白内障
白内障とは?
人の目をカメラにたとえると、カメラのレンズが「水晶体」で、フィルムが目の奥にある光を感じる神経の膜
である「網膜」です。

水晶体は若い頃は無色透明ですが、年をとるに従って濁りが出てきます。その水晶体が濁った状態を、「白内障」
と言います。白内障の主な原因は加齢ですから、60才以上の方は、白内障があるかと眼科医に聞かれれば誰でも
あると言わざるを得ません。白髪と同じですから。

では、白内障の自覚症状とは、どのようなものでしょうか。

初期の頃は、視力は十分にありますが、目の外から入る光が水晶体の濁りのために散乱して明るいところで
まぶしさを強く感じるようになります。そして、目の疲れを昔より強く感じるようになります。

このような症状を自覚したら、白内障が出てきていないか一度眼科を受診することをお勧めします。

そして、さらに白内障が進行すると視力が低下していきます。

治療法としては、目薬と手術がありますが、白内障の目薬は、現在のところ残念ながら白内障の進行をゆるやかに
する力しかなく、目薬で白内障を治すことはできません。完全に治すには、白内障の手術しかありません。

白内障手術前後
白内障の手術とは? 最近の白内障手術は、ここ10年の手術技術と手術機器の進歩により、大変安全なものになりました。
入院も必要なく、日帰りで十分安全に行えます。麻酔は、昔のような針を用いた麻酔は行わず、
99%の症例で目薬の麻酔で行い、ほとんど無痛です。

手術時間は、目に特に白内障以外問題なく術中合併症がない症例で、十分な技量を持つ医師が執刀すれば
10分〜15分です。当院院長が執刀した場合は、5分〜10分程度です。手術のやり方は次のとおりです。

1.
目に3mmから5mm程度のごく小さな切開を入れます。
当院では、この切開に切れの良いディスポメス又はダイヤモンドメスを用います。

2.
水晶体は水晶体嚢という薄い透明な袋に包まれているので、
水晶体嚢の前面を円形に切開します。

3.
次に濁った水晶体を取り出します。
水晶体をCentral Dividerという院長杉浦が開発した器具によって分割した後直径1mm程度の金属製の
筒から超音波を発振し水晶体を砕きながら水晶体を吸引します。

4.
水晶体嚢にこびりついた濁りを吸引して、水晶体嚢を空にします。

5.
空になった水晶体嚢内に人工レンズを移植します。

6.
目の中を良く洗浄して手術は終了です。

白内障手術の段取り 手術を行う時期は? 昔は、手術の安全性が十分でなかったため、視力がよほど下がらない限り手術は行いませんでした。

しかし、最近では、逆に白内障手術の安全性が高まったため、早めの手術を勧めます。

その方が、見づらいのを我慢する時間が短くなり、生活の質が向上するからです。

手術を行う時期は、ご本人がまぶしさや見づらさを感じた時といって良いと思います。
手術後の診察は? 手術後は、手術翌日・3日目・1週間目・2週間目・1ヶ月目〜6ヶ月目(この間は1ヶ月毎)に診察を行います。
ごくまれにですが、目にバイ菌が入って感染症を起こす事もあるので、最低このぐらいの診察が必要となります。