多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズ

当院では、2008年から多焦点眼内レンズによる白内障手術をはじめ、
静岡県で第一号の先進医療施設(厚労省が認定した多焦点眼内レンズを扱える施設)に認定され
現在までに1450例以上の多焦点眼内レンズ手術を行ってきました。(2021年9月現在)。
術後の結果は、大変良好で、多くの患者様にご満足をいただいております。
保険診療による単焦点眼内レンズを使用した白内障手術に比べて、
手術料金は高額となりますが、その価値は十分あると思われます。

選定療養に関するご案内

選定療養とは、患者様ご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、その分の費用は全額自己負担となります。
令和2年4月より、術後の眼鏡装用の軽減を目的とした多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、
厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
簡単に言うと、多焦点眼内レンズを患者様に買っていただいて、手術は医療保険で行う精度になったということです。
当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。
多焦点眼内レンズの対象となる患者様には診察時に詳細をご説明いたします。

選定療養における多焦点眼内レンズ

2焦点眼内レンズ

2焦点眼内レンズの利点
  • 1.遠距離と近距離もしくは遠距離と中距離に焦点を
    合わせることが出来ます。
  • 2.ドライブやスポーツ、パソコン作業など、
    患者様の生活スタイルに合わせたレンズを選択できます。
  • 3.眼鏡の本数や、眼鏡をかけたりはずしたりする回数が減ります。
2焦点眼内レンズの種類

当院では、選定療養での2焦点眼内レンズとして、以下のレンズを採用しています。

《単焦点眼内レンズ、2焦点眼内レンズの見え方》

手術後の経過について
  • 1.見え方に脳が慣れるまで、一般的に数ヶ月かかると言われています。
  • 2.若いころのように自由に焦点を合わせる事は出来ませんので、
    位置により見えにくい場合は、眼鏡が必要となります。
  • 3.単焦点眼内レンズと比べ、
    暗い部屋でくっきり感がやや劣る可能性があります。
  • 4.暗い所で、強い光を眩しく感じたり、
    光の周辺に輪がかかって見えたりすることがありますが、
    時間の経過と共に慣れてくるといわれています。

3焦点眼内レンズ

3焦点眼内レンズの利点
  • 1.遠距離と中距離と近距離に焦点を合わせることができます。
  • 2.2焦点眼内レンズに比べ光の散乱(ハロー、グレア)が少ないので
    夜間の運転が楽になります。
  • 3.ドライブやスポーツ、パソコン作業など、
    患者様の生活スタイルに合わせたレンズを選択できます。
  • 4.2焦点眼内レンズに比べ眼鏡の使用頻度が少なくなります。
  • 5.中間距離の見え方が2焦点眼内レンズに比べて優れています。
3焦点眼内レンズの種類

当院では、選定療養での3焦点眼内レンズとして、以下のレンズを採用しています。

《3焦点眼内レンズの見え方》

手術後の経過について

選定療養費用(片眼)

2焦点眼内レンズ 
22万円~24万2000円(税込み)
3焦点眼内レンズ 
31万9000円~40万7000円(税込み)
眼内レンズの種類、乱視矯正ありなしによって、価格は異なります。

自由診療における多焦点眼内レンズ

全世界では、広く使われていますが、日本では厚労省の認可がないため、医療保険が適応されず、自費での診療・手術になる眼内レンズです。

5焦点眼内レンズ:Intensity

5焦点眼内レンズとは、遠方、中間距離、近方に加えて、遠方と中間距離の間、
近方と中間距離の間の5つの焦点が合う眼内レンズです。
回折格子(光の進む角度を曲げるプリズム)の技術革新によって、これが可能となりました。
即ち、近方から遠方まで境目がなく焦点が合う眼内レンズです。

多焦点眼内レンズは、回折格子によって光を曲げていろいろな距離の焦点を合わせるので、
どうしても光が散乱して、瞳から入ってくる光を100%有効に使うことができません。
今までの多焦点眼内レンズはおよそ85%程度光を利用できるようになっています。
即ち、15%は、光のロスといって散乱してしまいます。
しかし、この5焦点眼内レンズは、その光のロスが、6.5%と極めて少なく、現時点で世界最高です。
このため、今までの多焦点眼内レンズより、明るくクリアーに見えるのです。
また、ハロー・グレアーという光の散乱も少ないです。

このため、現時点では、この5焦点眼内レンズ:Intensityが、世界最高性能を持つ眼内レンズと思われ、お勧めする次第です。
イスラエルのHanita社で作られているレンズです。日本では知られていませんが、イスラエルはこの方面の科学技術は非常に進んだ国です。

Mini WELL

多くの多焦点眼内レンズは、回折格子(光の進む角度を曲げるプリズム)によって、
遠方・近方に焦点を合わせています。
このため、どうしても光の散乱(ハロー・グレアー)が起きてしまいます。

しかし、この眼内レンズは、回折格子を持たず、球面収差(レンズで屈折した光の焦点のズレ)を利用して、
遠方・近方に焦点を合わせる特別な構造を持っています。
このため、遠方から近方までスムースな見え方を実現し、光の散乱(ハロー・グレアー)がほとんどなく、
夜の運転の多い方に向いている眼内レンズです。
イタリア MedTech社製のレンズです。

Fine Vision

今まで当院で使用してきた3焦点眼内レンズです。
今年までは世界最高の性能を持つ眼内レンズであったと思います。
当院での術後結果も非常に素晴らしいものがありました。

しかし、技術革新によって、この眼内レンズの性能をさらに上回る眼内レンズが登場してきました。
また、販売会社の都合により、日本では入手しにくくなりました。
当院でも、まだ取り扱いは致しますが、
上記に述べたIntensityなどのより新しい眼内レンズをお勧めします。
ベルギー PhysIOL社製のレンズです。

自由診療費用(片眼)

術前検査から手術費用、術後1ヶ月までの診療費、投薬費すべてを含みます(消費税込み)。
通常の眼内レンズとは、乱視矯正のない眼内レンズです。多くの方はこのレンズが適応となります。
乱視の強い方は、裸眼視力を上げるために、乱視をある程度矯正できる乱視矯正の眼内レンズをお勧めしています。

Intensity Mini WELL Fine Vision
通常の眼内レンズ 638,000円 605,000円 605,000円
乱視矯正の眼内レンズ 682,000円 638,000円 638,000円

(2021年10月1日より)