新しい屈折矯正手術:ICLのご案内
当院では、レーシックに代わる新しい屈折矯正手術ICLを2012年から開始し、すでに80件以上を施行しています。
その内6名は当院職員で、全例良好な視力を維持されています。
ドライアイ、強度近視の方には特にお勧めです。
ICL(Implantable Collamer Lens)とは、水晶体と虹彩の間に、薄いレンズを挿入することで、
近視を治す新しい眼内レンズのことです。
今までは手術の数週間前に目の眼圧が上がるのを避けるために、虹彩の隅に小さな穴をレーザーで開けていましたが、
2013年4月より最新の穴あきICLを使用しています。
穴あきICLでは、手術前のレーザーは不要で患者様のご負担が著しく軽減されます。
近視の矯正手術としては、今まで、レーシックが、一般的で、多くの手術が行われてきました。
しかし、レーシックには次のような大きな欠点があります。
レーシックの欠点
- 1.角膜を削るため、術後の見え方の質が、どうしても低下します。
- 2.不可逆的に、角膜を削るため、術後不具合があっても元に戻せません。
- 3.あまりにも近視が強い目では、角膜を厚く削らなければならないため、レーシックはできません。
- 4.ドライアイの強い方は、レーシック術後は涙の量が減るため、強い乾燥感を覚え、よくありません。
- 5.レーシックでは、角膜を削るため、術後正確な眼圧を測りづらくなり、将来緑内障になった時、非常に不利になります。
- 6.レーシックでは、術後再度近視化することがよくあります。
これらの欠点を補う新しい近視矯正手術が、ICLです。
ICLの優れた点
- 1.角膜を傷つけないため、術後の見え方の質が落ちません。
- 2.レーシックでは、角膜を削ってしまうため、術後の不具合があっても元に戻せませんが、
ICLは、術後何か不具合があっても、ICLを取り出せば良いのです。
不可逆的でない手術ということは、ICLの長所です。 - 3.ドライアイ症状のある方でも、術後の涙の分泌量が減らず、快適な術後の状態を維持できます。
- 4.今までに、世界70ヵ国で、100万眼以上の手術実績があり、安心して受けられる手術です。
手術方法
手術の流れ
実際の手術では、点眼麻酔後、角膜を3.0mm程度切開して、ICLを虹彩と水晶体の間に入れます。
手術は、白内障手術より、簡便かつ安全です。
ご注意
目の状態、全身状態によっては、この手術ができない場合もあります。
下記の方はICLの手術適応がありません。
- ・21歳未満
- ・術前1年以内の屈折変化が0.5Dを超える方
- ・前房深度(角膜と水晶体の距離)が、浅い方
- ・円錐角膜等、角膜疾患のある方
- ・角膜屈折矯正手術を受けられた方
- ・妊婦又は授乳中の方
まずは詳しい検査をしてから、この手術の適応があるかどうかを判断させて頂きます。
術前検査から手術、術後1ヶ月までの診察、点眼、・内服薬費用すべてを含みます。(他の眼疾患による診察、処方はこれに含まれません。)
振込手数料0円です。
ICL(屈折矯正手術)を希望される方へ
手術について
- 当院での手術は全て日帰りとなっております。(入院施設はございません。)
- ICL(屈折矯正手術)は、白内障手術と同じ毎週火曜日と木曜日におこないます。
- 両眼同時の手術で行います。
- 術後2時間程度安静にしていただき診察をします。
手術予約時の注意
- 手術前に、術前検査(所要時間約1時間)・術前診(所要時間約40分)・
説明会(所要時間約1時間)の3回来院があります。
(混雑や患者様の状況によって、時間や来院予約は異なります。)
そのため、予約から手術までに最低2週間前後の余裕が必要となります。
(手術の予約状況により、ご希望に添えない場合もございます。ご注意ください。) - 術前検査等は全て指定時間での予約制となります。
- 予約時、看護師から詳しい説明をいたします。お時間にゆとりを持ってお越しください。
- 術前診察時は瞳を開きますので、お車での来院はできません。
- 術後の視力に影響するため、ICL(屈折矯正手術)の場合、
■ハードレンズは1ヵ月半前■ソフトレンズは3週間前■乱視用ソフトレンズは1ヵ月前
より使用中止をお願いしております。 - お電話での予約はお受けできません。
手術後の注意事項
- 手術当日~翌日受診するまでは、見えにくいのでご注意ください。
- 手術後、視力が落ち着くまで車の運転は控えていただいております。
- お仕事に関しては、術後控えていただかなければならない場合もございます。
医師または看護師にご確認ください。
費用について
手術料金(両眼) |
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乱視矯正なし:720,000円(税込) |
乱視矯正あり:820,000円(税込) |
メディカルクレジットローンのご案内
ICLの費用は高額の為、
1度でのお支払いが難しい場合もあると思われます。
このため、当院ではクレジット会社と提携し、クレジットローンを組み、
6回から60回までの分割払いを可能にしています。
詳しくは、予約時にスタッフにお尋ねください。
生命保険・医療費控除について
生命保険の取扱いについて
患者様がご自身で加入されている生命・医療保険について、ICL(フェイキックIOL)手術が
給付金の対象になっている場合、保険金として手術費の一部が支払われる場合があります。
医療費控除について
ICL(フェイキックIOL)手術は、確定申告で医療費控除の対象となる可能性があります。
申告の際に、手術費の領収書が必要になりますので、大切に保管して下さい。
ICLは、レーシックより遥かに安全かつ確実な新しい屈折矯正手術です。
是非、御検討ください。御興味がある方は、看護師、又は院長に、お尋ねください。
杉浦眼科 院長
ICL(屈折矯正手術)を受けた方の体験談
38歳 男性 製薬会社勤務
右眼にレーシック、左眼にICL手術を受けました。
「レーシックをされた目では、ICLを挿入された目に比べて、かすんで見え、明らかに見え方が異なり、
ICLを挿入された目の方がはるかに見え方が良いです。
また、レーシックを受けた目は再度近視化して、裸眼視力0.7ですが、ICLを挿入した目は、
10年経っても裸眼視力は1.2です。」とのことです。
これは貴重な経験談で、両眼レーシックを受けた方には、分からない感覚です。
49歳 女性 当院看護師(看護科主任)
2012年に両眼ICL手術を受けました。それまでは、ひどいドライアイに悩まされ、コンタクトレンズを入れると、
頻回にドライアイの目薬をしないといられない状態でした。
しかし、ICL手術後、裸眼視力は両眼ともに1.2で、ドライアイの目薬もいらなくなりました。
10年経った現在でも快適です。
コンタクトレンズの煩わしさから、解放されたい方には、お勧めの新しい手術です。
特に、ドライアイ症状が強くて、コンタクトレンズを入れると人工涙液をいつも点眼しなければならない方、
コンタクトレンズ入れられない方には、特にお勧めの新しい手術です。